自分の可能性を広げるため
異業種へ挑戦
PRODUCER 一瀬 弘顕

現場で学んだ「ものづくり」のノウハウ

前職はBtoBメインのセールスプロモーション会社で、空間プロデュースを手掛ける部門に配属されました。展示会でのブース制作や、企業の持つPR施設の内装企画など、さまざまなスペースに対して、企画・設計・施工から集客ツールの制作まで、その空間運営に関わるあらゆることを担っていました。ちょっと変わった例では、大手飲料メーカーの工場見学コースをプロデュースするという仕事もありましたね。一般の人には馴染みの薄い工場という無機質なスペースを、いかに魅力的に演出するか、いっそテーマパーク的に非日常空間に迷い込んだ楽しさを味わってもらってはどうかなど、さまざまなアイデアを出して、工場見学をエンターテインメントに仕上げることを目指しました。最新のデジタルサイネージなどを使って、体感型の工場見学コースが出来上がり、来場者の評判も上々で、クライアントからとても喜ばれました。

空間プロデュースは現場仕事が多いので、スタッフもみんな職人堅気なところがあって、けっこう厳しい現場だったんですが、その分やり甲斐はありましたね。僕はここでの仕事を通して「ものづくり」についてのノウハウを学んだような気がします。

自分の可能性を広げるため異業種へ挑戦

STPを意識したデジタルマーケティング戦略

空間プロデュースの仕事も楽しかったのですが、3年目になって違うフィールドでのプロモーションにも興味が出てきました。ではどのような業界に行きたいのか?この3年間で身に付けた「ものづくり」のノウハウを活かせる場所はどこか?自分なりにいろいろと考えた結果、それはWEB業界なのではないかという思いが強くなりました。これからは空間に限らず、あらゆるプロモーションにはWEBが必要不可欠な存在になるはずだと感じていたからです。

実は僕の働いていた会社にはWEBプロモーションの部門がありました。だから転職を相談した上司にも、異動ではダメなのか?と言われたのですが、自分の可能性を広げるため、これまで知らなかった新しいフィールドに飛び出してみたいという気持もあり、思い切って退職して転職活動を開始しました。

WEB業界に絞った転職活動でしたが、領域としては絞りきれないところがあり、マーケティング系と制作系、双方の会社をいくつか受けました。最初はわりと派手なキャンペーンサイトを作っている会社に惹かれましたね。何社かは実際に受けてみたりしたのですが、制作メインなのでどうもしっくりとこない。そこでもう一度、この業界において自分が本当にやりたいことは何か?ということを考え直しました。 ・制作とプロデュース、どちらにも興味はある。 ・デスクワークよりフィールドワークの方が性に合っている。 ・自分の役割としては、やはりディレクターよりプロデューサーでありたい。

そのように自分の考えを整理している時です、ちょうどVML TOKYOからスカウトメールが届いたのは。 正直それまで聞いたこともない会社だったので、若干の不安はありましたが、とにかく一度話を聞いてみようと思って面接に伺いました。実はその時すでに、WEBの制作会社から内定を受けていたのですが、自分の希望はあくまでもプロモーション業務であって、プロジェクト全体を掌握できる立場での仕事がしたいという思いを伝えたところ、面接を担当した役員から「それならウチが目指しているものと同じなので、そこに向かいたいのなら、VMLがいいんじゃないか」と言われ、ここでなら自分が漠然と目標にしていたことが具現化できるのではないかと感じました。その時に実績を紹介してもらったのですが、VML TOKYOは、世界最大の広告代理店であるWPPグループの傘下ということもあって、規模のわりにグローバルなクライアントの大きな仕事をしていて、この会社でなら自分の望む経験が積めるかもしれないと思い、入社を決めました。

デジタルとWEBがイコールではないということ

いざ入社が決まったものの、異業種からの転職ということもあり、最初は正直かなり不安でしたね。WEB業界における知識や経験が圧倒的に不足しているのではないかと。しかしどんな領域であろうと、「クライアントが伝えたいことを、カスタマーの心に正しく届ける」というプロモーションの本質は変わらないという思いで仕事に取り組みました。しばらくして気付いたのですが、異業種から参入した僕に一番足りていなかったのは、マーケティングの知識でした。

VML TOKYOでは、戦略的な企画要素を求められる仕事が多いので、マーケティングの理論に基づいた企画提案が必須です。そこでマーケティングについて、とにかく必死に勉強しました。これまでの社内実績も検証し、既存のマーケティング手法に、デジタルでしかアプローチできない独自の要素を持ち込むという考えが、さまざまな企画提案の核になっていることに気付きました。またこの会社に入って学んだことが、デジタルマーケティング=WEBマーケティングではないということ。WEBはあくまでも、デジタル領域の一つのツールに過ぎないということです。「この施策って、WEBを使う意味あるのかな?」と疑問に思うようなプロモーションも見たことがあったので、必ずしもそうではないという観点からの提案が、とても腑に落ちました。

入社して最初に担当したのはオンライン広告です。当時ディレクターという立場で、クライアントに対するメディアプランの提案から、入稿〜配信〜レポーティング作業まで携わりました。他にもキャンペーン系のサイトの制作や、facebookをはじめ、SNS広告の運用なども経験しました。自分の中で印象に残っている仕事は、あるシャンパンメーカーのリアルイベントに連携したWEBキャンペーンですね。自分が主担当としてはじめて経験した案件で、制作からプロモーションまでトータルに携わりました。

リアルなイベント領域は別の広告代理店が担当していたので、そういった社外の方々とのコミュニケーションも良い勉強になりました。また今年は有名なファッションイベントと連携した大型のプロジェクトにも参加させてもらいましたが、そこでも異分野の方々とのコミュニケーションを通じて、デジタルだけでは為し得なかったことや、デジタルだからこそ出来得ることなど、今後のマーケティングにも活かせる気づきを得ることが出来ました。

その仕事、ウチでやる意味があるのか?

STPを意識したデジタルマーケティング戦略

VML TOKYOのスタッフには、「ウチもクライアントもwin-winにならなければ意味がない」という共通認識があって、自社にもクライアントにも意味のあることしかやらないという方針があります。例えば引き合いのあったお仕事でも、あえてVML TOKYOがやる価値が見いだせないという判断になれば、お断りすることもありますし、別の会社をご紹介することもあります。常にクライアントにとって、そしてVML TOKYOにとって最良の施策を考えているからです。

この会社には、いろんなバックグラウンドを持った人がいますが、仕事に対するマインドは共有されていて、それには自分自身も共感できるので居心地もいいです。VML TOKYOは新しい会社なので、社員も少ないし平均年齢も若いし、組織としてはまだ未熟なところもあるかもしれないですが、目的意識に対してまとまりがある会社だなと思います。そんな会社の中で、自分は多様性のある存在であり続けたいと思っています。異業種で培ってきた自分のバックグラウンドを活かして、他のメンバーにも良い刺激を与え続けていきたいですね。

PROFILE

PROFILE

一瀬 弘顕

プロデューサー

前職では企業の展示会ブースやPR施設などの空間プロデュースを担当。予算や品質の管理を踏まえながら案件を推進し、空間のコンセプト策定から制作、運営にまで携わる。
VML TOKYOにおいては、事務局運営を含んだキャンペーンの施策やSNS広告などの運用型広告を担当。異業種での経験を活かしてデジタルに留まらない企画提案を実践し、現在ディレクターからプロデューサーへとステップアップ。